前世の自分を救出する〜身分違いの恋に泣いた女性

天然石は今自分が向き合うべき問題を教えてくれます。これは自分を練習台にして、クリスタルヒーリングをしていた時のことです。

後は寝るだけというリラックスした状態でベッドに横になって、クリスタルを身体の上に乗せ、ボーッとしていました。すると、ふわっとビジョンが浮かんできました。着物を着た若い女性の顔です。少しつり目の大きな目をした女性。見たことのない人です。誰だろう?と思いましたが、見えたビジョンはそれだけだったので何もわからないまま。それきりそのことは忘れてしまいました。

数日後、今度はりーディングの練習に、自分自身の過去生リーディングをすることにしました。すると、ヒーリング中に浮かんできたあの時のつり目の女性が登場したのです。道端にしゃがんで友達と楽しそうに笑い合っている女性。砂利道の向こうにはお寺の境内のような場所。桜の花が満開に咲いています。花見に来たのでしょうか。若さを楽しんでいるなという雰囲気。どうやら江戸時代のようです。さてこの彼女に何が起きたのでしょうか。ガイドが教えてくれた彼女の物語はこうでした。

このつり目の女性は恋愛をしていました。相手は武士です。男は彼女に夫婦になろうと約束をしていました。そして彼女は妊娠をします。しかし、武士の男は彼女を捨ててしまいます。町人の娘である彼女と結婚することを親が認めてくれなかったのです。若かった二人はただただ無知で考えが足りず甘かったのです。結果に対して責任を取る能力もありませんでした。

彼女はいっときのワクワクに身を任せたことを激しく後悔します。親に恥をかかせ、人に後ろ指を刺されると思い、自己嫌悪に陥ります。自分のセクシャリティに対して、ネガティブなイメージを持つようになりました。性欲はもちろん、ときめきや恋も悪い事というイメージが刷り込まれました。

さらに厄介なことに、この時彼女は「恥ずかしくて、もう人前に出られない」という思いに囚われそこから抜け出せなくなりました。意識の一部が囚われ領域にいたのです。つまり、彼女の念が幽霊化していました。こういう場合、過去生の意識をレトリーバル(救出)した方がいいです。囚われ領域にいる意識は現世に生きる私たちにその念を送り続けてしまうからです。その念に影響を受けて、私たちまで同じような思いに囚われてしまうのです。

※レトリーバルや囚われ領域についての用語解説はこちらの記事をご覧ください。

ちなみに、この日のリーディングのメッセージは囚われ領域にいるこの過去生の意識を救出しましょう。そして、自分の無意識に刷り込まれているセクシャリティに対するネガティブな観念を手放しましょうということです。

日を改めて、今度はこの女性のレトリーバル(救出)を行いました。以下はその時の記録メモ。

ヘルパーは近くにいるが姿形はわからない。移動。やっと、ヘルパーが着流しの若い男性スタイルだとなんとなくわかる。

板塀の横、あるいは小屋の隙間のようなところにうずくまっている女性がいる。周りには雑草などが生えている。裏庭のような場所。遠くに町人風の人が歩いているのが見える。

女性は赤と黒っぽい色の縞の着物を着ている。顔は見えないが多分泣いている。

女性に話しかけてみる。

「どうしたの?具合でも悪いの?」

かぶりをふる。

「どうしてこんなところにいるの?」

「人に見られないように」

「人に見られちゃいけないの?」

「馬鹿な女だって、はしたない女だって言われるから」

「どうしてそんなこと言われるの?」

「夫婦にもなってないのに、子供ができたから」

「夫婦じゃなきゃ子供作っちゃいけないの?誰が決めたの?幕府が決めたの?男の人はやってるじゃない、女だっていいでしょ。別にいいじゃない。自由でしょ。あなたが魅力があるってことだもの。人がそんなこと言うのは羨ましいからよ。妬んでるのよ。だから言うの」

「お父さんもお母さんもそう言うもの」

「お父さん、お母さんはみんなが妬んでるって気づかないのよ」

「・・・」

「何をするのが好き?」

「ない」

「ないの?あるでしょ。町を歩くとか、お買い物したりとか」

手を取って立ち上がらせる。

「名前は?あなた、名前はなんていうの?」

「…おまき」

「おまきちゃんね。おまきちゃん、一緒に遊びに行きましょう。堂々としてましょう」

町に出る。お祭りがやっていると言って、祭りの通りへと向かう。屋台が立ち並ぶ通りを二人でぶらぶらと歩いていると、途中で、すかした着流し男(ヘルパー)とすれ違った。こちらに視線を送っているので、

「あの人、おまきちゃんのこと見てるわよ」と教えてあげる。ここでヘルパーにバトンタッチできるのかと思いきや、そのまま通過。(あれ?)

出店で狐のお面を買ってあげて、他の店を見て回った後、ふと見ると道の正面に長い石段があって、その上がどうやら神社(お稲荷さん?)になっているようだったので、行ってみようと誘う。急な階段を登る。F27への移動だからこんなに急な登りなのか?ありえん角度。と思いつつ、二人でヒーヒー言いながらようやく境内に到着。

たどり着くまでにも色々励ました。「新しい恋を見つけなさい」とか「失敗なんてないのよ、全ては経験よー」とか「いろんな男と恋すればいいのよ。自由なんだから。取っ替え引っ替えしてもいいのよ」とか。竹内まりやの「元気を出して」の歌詞みたいなことを言いまくった。

お稲荷さんにお参りする。拝殿で「おまきちゃんが新しい恋ができますように」とお祈りして、戻ると、境内に着流し男(ヘルパー)がいて話しかけてきた。なんか色々言って口説いている。どうやら彼女の新しい恋のお相手をこのヘルパーが演じるようだ。私は一歩後ろで応援。おまきちゃん、すっかりその気になって、この着流し男にメロメロになっている。

自分でけしかけておいて言うのもなんだが、あんたそんなふうに簡単にナンパに引っかかるから、えらい目に遭うんでしょーが!考えろ〜。私なら絶対ついていかんぞーと思ってしまう。まあ、まさに私のこの疑り深い性格は彼女の失敗から植え付けられたものなんだろう。チャラい男を見たら、騙されると思え!ってね。

「上に景色のいいところがあるから行こう」と着流し男が言っているが、上へ行く道がよくわからない。レセプションセンターへ連れて行くはずだけど…どこだ?と思っていると、急に千本鳥居みたいなものが現れる。そこへ二人で歩いていった。また坂になっていて、もしかして、まだここはF27ではなかったのか?と思う。

なんかあの世への道みたいな不思議な雰囲気だ。見届けなくちゃいけないと思い、後ろから二人のあとをついていく。見晴らし台みたいなところへ着く。お寺の建物がある(神仏習合?)。

ここでお参りすると、二人は結ばれるんだよ…みたいな、女子が好きそうな話を着流し男がしている。着流し男、おまきちゃんの二人で中へ入って仏様の前でお祈りをしている。終わるとどこからともなく、尼さんがやってきて(お、引き継ぎヘルパーだ!)おまきちゃんに「仏様の前で精進潔斎しましょう」的なことを言って、奥へと連れていった。

これで、救出は終わったなかな?ということで、その場に残ったヘルパー(着流し男)に質問。

「あの〜、ヘルパーさんは私のガイドさんですよね?それとも巡回しているヘルパーさん?」

「どっちだと思う?」

考えてもわからない。私のガイドだと思うが、こういうタイプがいる気がしない。違うのか…。まあ、どっちでもいいか。

「ありがとうございました。またお願いします」と言ってC1へ。

どうしても囚われてしまう観念、治らない思考の癖のようなものがある場合、前世(過去生)が影響していることがままあります。特にしつこーいやつ、つまり頭ではわかっているのにどうしても手放せない観念・思考は前世の意識の一部が囚われ領域にいて思考のループに陥っていることが多いです。救出してあげると、彼らがその思考から解放されるので、現世の私たちもその思考から解放されるという理屈です。つまり過去生をヒーリングすることで、現世の自分が癒やされるというわけです。

今回、3ステップで癒しを行ったことになります。クリスタルヒーリングで向き合うべき問題を表へとあぶり出し、リーディングによって具体的な原因を明確にし、救出(レトリーバル)によって過去生を癒すことで、現世への悪しき影響を断ちました。

クリスタルは前世の記憶を呼び覚まし、今の課題を教えてくれます。クリスタルと一緒に瞑想した時やクリスタルヒーリングを受けてる時に何かビジョンが見えたら、それは魂からのメッセージかもしれません。気になったらリーディングやヒプノセラピーを通して向き合ってみるのもおすすめです。

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