執着を手放せないと成仏できない〜頑固猟師さんのレトリーバル

今回は頑固さが原因でF23に囚われてしまった人のレトリーバルです。

3月30日 AM

ヘルパーはなんとなく紫色で現れる。

移動

森の木のイメージがチラリと見える。山。

薄緑のポケットのいっぱい付いたベストを着たおじさん。

「何してるんですか?」と聞く。

「猟をしている」

山にいるようだが、山の名前はよくわからない。

「何をするのが好きですか?」

「猟。自分で獲った獲物を食べること」

「お名前は?」

「A」

「お歳は?」

「69歳」

「お生まれは?」

「山梨」

「今年は何年でしたっけ?」

「1975年」(?古すぎやしないか?)

「今、一番の願いは?」

「獲物がいない。探しに行きたいがわからない。うまく行けない」

「ここであなたに会ったという証拠を何か見せてください」

「妻がいる」

「私の友達がお手伝いできると思います」とヘルパーを紹介。ヘルパーはオレンジ色のベストを着た猟師姿。

ヘルパーは「一旦山を降りましょう」と提案している。

Aさん、歩みが遅く、なかなか進んでいかないので、後ろからPULを照射。

途中でヘルパーは「近くの山小屋に行きましょう」と方針転換。山小屋登場。ログハウス風。中は暗め、大きなテーブルと椅子。角にストーブ。

奥から女性がお茶を持ってきて、Aさんに勧める。山の世間話をしている。さらに奥から別の猟師さんがやって来て隣に座り、ここはあんまり獲物がいないとか猟師ネタの会話を始めた。

ここで、最初のヘルパーがAさんの元を離れたので、質問。

「彼はなぜ死んだんですか?」

「猟の途中で遭難。獲物を探して道に迷い、それでも獲物に固執して夜の寒さで死んだ」

「なぜ、F23に囚われたんですか?」

「性格。どうしても獲物を見つけたいという頑固さ。それと、死後の世界を信じていなかった」

「彼はこの後どうなるのでしょうか?」

「自然に対する畏れが足らなかった。自分の楽しみを追求して生きることは悪いことではない。ただ、少し自然に対する畏敬の思いが足らなかっただけ。そこを反省する」

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私たちがレトリーバルから学べること

生きている私たちがレトリーバルに参加する目的はいくつかあります。

第一には迷っている魂の成仏のお手伝いをしたい、というボランティア精神です。しかし、それだけではありません。自分自身にも大きなメリットがあります。

それは、レトリーバル終了後、ヘルパーに質問をすることができるので、救出した人の経験を通して、自分がこの世で生きていく上での教訓を得られることです。まあ、つまり他人の失敗から学べるということです。

私の場合は、さらに、非物質世界を知覚する訓練、つまりリーディングやセルフヒプノセラピーの訓練にもなります。

頑固猟師がくれた教訓

Aさんにとっての今年が1975年と聞いた時、一瞬、かなり長いこと囚われてるなあ~と思いました。そして、最後にヘルパーから彼が囚われた理由を聞いて、その訳がわかりました。

「頑固さ」つまり、”何が何でも今日獲物を見つけたい”という執着のエネルギーが40年以上もの間、あの山に彼を縛り付けていたんですね。自分の意思を曲げないと言えばなんだかかっこいいですが、一つの結果に執着して、柔軟な対応ができないってことです。

Aさんはさらに死後の世界を信じていませんでした。そのため、もしかしたら、猟の対象である動物に対して、命をいただくという敬意が足らなかったのかもしれません。

本来、山の神が「今日はあなたにあげる命はないよ」と言っているのに執拗に獲物を欲しがるのは身勝手以外の何物でもありません。自然を敬う習慣がある猟師さんなら、そこで「今日はやめとくか」となります。

しかし、彼は死後の世界を信じていなかったので、おそらく自然に対する敬意も抱きづらかったのでしょう。結果、遭難し、死後も自ら囚われの状態へと入ってしまいました。

ちなみに、自然の中でのこの手の遭難話は、しばしば、”身勝手な人間が罰に当たる”という物語として語られることが多いですが、自然は罰を与えたりはしません。実際には宇宙の法則に従って、本人が勝手にその状況に陥っているだけです。

どうして死後迷うのか

考えてみれば、F23に囚われている人はみんな自分自身の感情や考えに囚われている人たちでした。”怒り”であったり、”どうしようもない”であったり、”なになにしなければならない”であったり、”あの世なんてない”であったり。子供ですらも”迷子になった”という考えに囚われていました。F23に囚われていた誰もが一つの感情、考えに執着していたと言えます。

頑固とは”私はこの執着や思い込みを絶対に手放さないぞ”という姿勢です。頑固は自らを縛ります。死後、うっかり迷わないために、生きている今から執着や思い込みを手放す習慣を身につけたいものです。

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