非物質世界を見るコツは自分の空想を受け入れる〜昆虫少年のレトリーバル

今回もレトリーバルの記録です。

2021年3月16日 AM

ヘルパーの姿は確認できないが、黄色や紫っぽい光が目の前で動いているので、来てくれたと思う。要救出者の元へ移動。

ほとんど人の存在は感じられなかったが、意識を凝らすと壁を向いてしゃがんでいる人がいるような・・・

黒い学生服、短髪、白いスニーカーの少年が体育館の隅でうずくまっている。

声をかけて、情報を聞いていく。

名前はY君、13歳。みんなから見えないように隅っこにいる。学校に行かなくちゃいけないから、そこにいる。休んじゃいけない。でも、本当はイヤ。気持ちは外へ出たい。好きなことは本を読んだり、虫を観察したりすること。

「リラックスしよう」と言って伸びをさせ、PUL(無条件の愛)を送ってみる。この時には体育館の外に出ていた。(CDの指示が速くてついていけない。うるさい!と思う)

ここでヘルパーを紹介。「すごい博士なんだよ」と言うと、虫の研究者みたいなおじさん(ヘルパー)が歩み寄って彼に話しかける。虫取り網を持っている。(なんてベタな格好!)

おじさん(ヘルパー)は裏庭で一緒に虫の調査をしようと持ちかけている。しかしY君は気持ちがそに縛られているのか、その場からなかなか動かない。

おじさんは「先生には言ってあるから大丈夫」とか「ご両親にも先生から言ってもらうから大丈夫」とか安心するようにあれこれ言っている。Y君はその場を離れること(勝手に行動すること)に抵抗があるようだ。親に逆らえない気の弱い子なのだろう。もう一度PULを照射する。

ようやく、体育館の裏の林で虫観察を始める。他にもおじさんの観察仲間(補助のヘルパーが扮している)がいて一緒に昆虫採集的なことを始めた。

ひと段落したところで、メインのヘルパーにY君の情報をもう少しもらえるようにお願いする。

  • 名前:I.Y
  • 住んでるところ:I市。
  • 死因:自殺(学校に馴染めないのに大人には逆らえない性格だったので、追い詰められたか?)
  • 年:2018年
  • この後どうなるか:反省して、何が間違っていたのかを考える。どうすれば良かったのかを考える。

※体育館とその周りの様子が我が子の小学校と酷似しているのは、私の知覚が概念のみで”絵”は全く受け取れていなかったからだろうか?概念を自分の知っている知識で画像に変換したといったところか。

用語解説はこちらの記事

見えているビジョンの正体

レトリーバルに限らず、ヒプノセラピーなどで得られるビジョンはどこか自分の見知った景色であることがあります。なので、こんなのあり得ない、これはきっと自分の空想に違いないと思ってしまいます。しかし、ここは柔軟に受け入れたほうが良いようです。

非物質世界から情報を得る方法はいくつかあります。視覚・聴覚・感覚・触覚・知覚などです。そして、これは人によって得意不得意があります。私の場合、視覚2、聴覚0.5、感覚1、触覚0.5、知覚6ぐらいの割合です。ビジョンは視覚で得た情報ですが、あまり情報が取れない時は、知覚(わかるという感覚です)で得た情報で補っているようです。

つまり、「少年は体育館の隅に座っている」という情報の絵面は2割が見えたものですが、残りは自分の知識から体育館の絵を引き出して補填しているといった感じだと考えられます。なので、100%正確ではないけれども、だいたいこんな情景だよね~というのを見ていることになります。

レトリーバルの場合は、そもそもその光景自体が要救出者が自ら作り出した空想の世界なので、状況が分かりさえすれば、細かい絵面はどうでもいいとも言えます。

ヒプノセラピーで、「私できないんです。何も見えなくて・・・」という方は、出てきた情報をこんなの不正確だからあり得ない!と思って否定してしまっている場合があります。そうすると、そこで情報はストップします。真面目な完璧主義な人に多いかも。なので、「いや、あり得んだろ!この時代にこれはないわ!」などと思っても、一旦おおらかな気持ちで受け入れてみるといいかもしれません。受け入れることによって、入り口が大きく開いて、結果的に詳細でより正確な情報になっていく可能性があります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です